吹屋・高梁・倉敷旅行記【1】
吹屋
1日目 | 岡山自動車道:賀陽IC 吹屋 広兼邸 城下町高梁 備中松山城 倉敷アイビースクエア【倉敷泊】 |
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2日目 | 倉敷美観地区 倉敷アイビースクエア 大原美術館 山陽自動車道:倉敷IC |
銅とベンガラの里「吹屋ふるさと村」
山陽自動車道・岡山自動車道を通り賀陽ICから備中高梁へ、ここは帰りに寄る予定なので通過しました
岡山県高梁市成羽町吹屋、岡山県の中西部の標高550mの山嶺に銅山とベンガラの町として栄えた町並みです
塗込造りベンガラ格子の堂々たる町家が建ち並んでいます
吹屋郷土館
吹屋商人の家が郷土館として公開されています
妻入りの入母屋型で吹屋の中でも代表的な建物
郷土館の台所
ケヤキ・クリ・サクラなど最高級の用材がふんだんに使われきめ細かいつくりです
旧片山家住宅 国指定重要文化財
吹屋ベンガラの製造・販売を手がけた老舗
旧片山家の店の間と台所
中庭とガラスの格子が美しかった
りっぱなお宅なのに階段はすごく狭いです
寝室は2階の座敷より1段高くなった屋根裏部屋のような所(広いけど暗い)
吹屋郵便局
もちろん郵便局もベンガラ格子
書状集箱、なかなか粋ですよね
昭和49年町並みがよく保存されていることから県の指定を受け整備「吹屋ふるさと村」と命名
町並みは約300m 面積は74ha 国選定重要伝統的建造物群保存地区
だんだん天候も回復してきて少し日もさしてきました
吹屋の町並みとしてパンフレットに掲載されている写真
この景色を見たかったのですが、このように見える場所はないそうです
以前は屋根の上に登って撮影、現在は老朽化が激しく屋根は危険なのでこれはクレーンに乗って撮影した写真だそうです
吹屋小学校
吹屋の町並みから、山の方へ少し歩くと吹屋小学校が見えてきます
明治33年(1900年)から明治42年にかけて建築され使用している木造校舎としては日本一古いものです、もちろんプールや遊具・運動場も使用中
木造洋風建築で左右対称のデザインが印象的
入り口のポーチのカーブも美しい、奥は吊り格天井の講堂
残念ながら、国内最古の木造校舎の吹屋小学校も2011年度で廃校が決まったようです
ラフォーレ吹屋
隣接した吹屋小学校をモデルにしたノスタルジックなホテルラフォーレ吹屋
2泊する計画ではこのホテルに宿泊予定だったので見学もかねて昼食
備中ご膳(地鶏と和牛)と岡山牛ご膳です
ラフォーレ吹屋と紫陽花
雨に濡れた紫陽花に日が当たってまだ綺麗に咲いていました
ベンガラ館
吹屋の町並み保存地区から車で5分ほどでベンガラ館へ
明治の頃のベンガラ工場を復元したもので製造工程を知ることができます
ベンガラ(弁柄)とは酸化第2鉄を主成分とする赤色の無機顔料
全国で初めて吹屋で生産され大いに繁昌して吹屋の町並みを作った、吹屋のベンガラは銅山の捨石である硫化鉄鉱から偶然発見されたそうです
製造工程はちょっと難しいですが朱とともに最も古くから用いられた赤色顔料です
吹屋の観光パンフレットはベンガラで染めた紙で作られています
ベンガラ格子の赤い色や赤い壁はよく目にします
笹畝 坑道
江戸時代から大正時代まで採掘された吉岡(吹屋)銅山
銅山坑道を復元整備 入り口と内部の様子です
ひっそりとしていて1人で入るにはちょっと怖かった・・・(同行者閉所恐怖症の為)
他に観光客がいれば行けたのですがヘルメットをかぶって写真だけ撮ってきました
広兼邸
江戸末期、銅山経営とベンガラの原料(ローハ)の製造で巨大な富を築いた大庄屋
山の斜面に高々と石垣をめぐらせた麓から見ると砦のように見えます
1810年に2階建ての母屋・土蔵・楼門・長屋が建築
石垣を見てみると庄屋屋敷というより城みたいです
楼門の裏から見た不寝番部屋
広兼邸庭園 山々を見渡せる水琴窟を設けている庭園
綺麗に手入れされた遊龍の松と母屋・離れと土蔵
台所と控間から庭園を望む
映画「八つ墓村」のロケが2度行われました
フジテレビドラマ「八つ墓村」に村人がエキストラとして参加した記事とロケ地
吹屋の旅 データ
吹屋公民館の観光案内所は閉鎖していて、入り口の吹屋案内所で地図など入手可能
お得な「吹屋ふるさと村周遊券」下記4館に入場できて800円 3ヶ月間有効
郷土館・旧片山邸(300円)ベンガラ館(200円)笹畝坑道(300円)広兼邸(300円)