カナディアンロッキー旅行記【18】
ヨーホー国立公園 エメラルド・レイク
早朝のモレーン・レイク観光を終え、モレーン・レイク・ロード、レイク・ルイーズ・ドライブを戻って、再びトランス=カナダ・ハイウェイに入ります
アルバータ州とブリティシュコロンビア州の州境のキッキングホース峠(キッキング・ホース・パス)を超えて約10km進むと、スパイラル・トンネルを望むことができる展望台(Lower
Spiral Tunnel Scenic Viewpoint)に着きます なお峠を超えるとヨーホー国立公園となります
スパイラル・トンネル Spiral Tunnel
カナダ太平洋鉄道が大陸横断鉄道を敷設した際の最大の難所の急勾配のキッキングホース峠を越えるために建設した8の字型の2つのトンネルです なお、この展望台から見ることのできるトンネルは Lower Spiral Tunnel です
スパイラル・トンネルの歴史
カナダ太平洋鉄道が西への延長工事をする過程で、当初イエローヘッド峠でロッキー山脈を越える路線を建設する案を採用しましたが、費用と時間がかかるためイエローヘッド峠越えの案を諦めて、ずっと南の距離が短かいキッキングホース峠を超える案を採用し、1884年に建設しました
この路線の最大の欠点はキッキングホース峠のあまりに過酷な急勾配でした この急勾配の下り坂で何件もの大事故が発生しました この路線が運行上のボトルネックと見なされるようになり、1906年に改造が始まります 建設費用と雪崩の被害回避の観点から、現在の8の字型の2つのトンネルでの路線が選ばれ、1909年に完成しました
展望台にはスパイラル・トンネルを表す大きな看板が飾られていました
スパイラル・トンネルの模型も展示されていました
赤いミニチュアの機関車がスパイラル・トンネルに入ろうとしています
スパイラル・トンネルについての説明書きもありました 8の字型になった2つのトンネルです
ここから見えるのは 看板の左上の Lower Spiral Tunnel です
チンチンチンと音はしていましたが、なかなか列車は来ませんでした 時間が余りなかったので諦めました もし列車が来れば、針葉樹の森の中を貨車の列がゾロゾロとトンネルに向かって伸びている様子を眺めることができたんでしょうが、残念
ナチュラル・ブリッジ
トランス=カナダ・ハイウェイをさらに西へ走り、エメラルド・レイク・ロードに入って約10分でナチュラル・ブリッジに着きます
キッキングホース川の膨大な水量が長い年月をかけて川底のライム・ストーンを削って出来上がった石の橋です
水量は多いです まさに激流です
石の橋ですが、実際には中央部は切れています
ナチュラル・ブリッジの看板があります ここはヨーホー国立公園内です
次はエメラルド・レイクを目指します
エメラルド・レイク Emerald Lake
カナディアン・ロッキー山脈自然公園群 世界自然遺産 / 1984年 1990年
エメラルド・レイク・ロードを5km進むと、突き当りがエメラルド・レイクになります
ヨーホー国立公園を代表する湖です
湖畔には針葉樹林が広く分布しています
神秘的とも言えるエメラルド・グリーンの水をたたえた湖です 後方にマイケル山が聳えています
エメラルド・グリーンの湖面には赤い色のボートが映えます
左手がエメラルド・レイク・ロッジ ここで軽く昼食をいただきました
後方右手はフィールド山です
氷河によって押し出された岩石や砂などの堆積物(モレーン)によって、湖水の色がエメラルド・グリーンになっています
ワプタ山とエメラルド・レイク
後方にエメラルド・レイク・ロッジが見えます レストランの棟の左側はロッジ風の客室です
後方左手がワプタ山、右手がフィールド山です
ちなみに、このエメラルド・レイクを撮影中に暑さのせいでカメラがダウンしてしまいました
すぐに直って良かったですが、一時はどうなることかと心配でした
バンフへの帰路
エメラルド・レイク・ロードを戻り、トランス・カナダ・ハイウェイに入り、バンフに戻ります
レイク・ルイーズへの分岐を示す看板がありました
ここでは降りません ここで降りると、またレイク・ルイーズ方面に行ってしまいます
道路の脇に、エルクの形をした動物注意の標識が見えてきました
こっちにもありました バンフはもう少しです
バンフに帰ったらサルファー山に登ります