イタリア旅行記【3】 イタリア共和国&バチカン市国
ローマ〈3〉 ヴァチカン美術館(2)
地図のギャラリー Galleria delle Carte Geografiche
グレゴリウス13世が描かせた40の地図のギャラリー
天井には化粧しっくい(スタッコ)と壁画
イタリア全土と教会領地を示す地図
丸天井や地図と見どころがいっぱいの地図のギャラリー
丸天井の最後の壁にはより豪華な装飾がありました
地図のギャラリーを抜けると窓の外にシスティーナ礼拝堂が見えます
システィーナ礼拝堂は暗いので500ワット×4の電球でライトアップしているそうです
無原罪のマリアの間
中央の祭壇にマリア像があります
一方通行なので外が見える細い通路を通ってラファエロの間へ
ラファエロの間 Stanze di Raffaello
ラファエロとその弟子たちによる作品がある4つの部屋の総称です
①コンスタンティヌスの間 Sala di Constantino
4つの部屋の中で一番大きい部屋で、ジュリアーノ・ロマーノによって
コンスタンティヌス帝の生涯が描かれています
「十字架の出現」
「ミルヴィオ橋の戦い」
正面は「コンスタンティヌス帝の洗礼」
天井画は「キリストの勝利」
②ヘリオドロスの間 Stanza di Eliodoro
窓のある壁に「聖ペテロの解放」
ヘリオドロスの間の天井画
「ボルセーナのミサ」
「ヘリオドロスの追放」
③署名の間 Stanza della Segnatura
ルネサンス期の教皇ユリウス2世の書斎で署名捺印の場だった部屋
壁画も天井もラファエロの作品(教皇から直接依頼された初仕事)
詩学がテーマの「パルナッソス」
神学がテーマの「聖体の論議」
天井を飾るフレスコ画
哲学がテーマの「アテネの学堂」
ラファエロ・サンツィオの最も有名なフレスコ画 1509-10年
50人以上の古代ギリシャの賢人が議論している様子を描いています
レオナルド・ダ・ヴィンチがモデルの哲学者プラトン(左)と弟子のアリストテレス(右)
④火災の間 Stanza dell Incendio di Borgo
「ボルゴの火災」
ラファエロの下絵によって弟子のジュリアーノ・ロマーノが描きました
マティスの間
現代アートコレクションとしてマティスの部屋がありました
ステンドグラスの下絵だそうですが、どこのかを聞き逃してしまいました~
システィーナ礼拝堂の最後の審判側の入口への階段、階段下にトイレがありました
システィーナ礼拝堂 Cappella Sistina
シクストゥス4世により1475年から5年間かけて建造された礼拝堂
教皇を選出するため枢機卿が選挙を行う「コンクラーヴェ」の会場です
撮影禁止の為、画像は手持ちの資料からです
長さ約40mの両側の壁には
新約・旧約聖書の物語が描かれています
「最後の審判」 1935~41年
正面壁画 ミケランジェロ晩年の大作
システィーナ礼拝堂天井画 1508~12年
旧約聖書の「創世記」の9場面が中央に
「天地創造」「アダムとイブ」「ノアの物語」から3場面ずつ選ばれています
新約聖書「マタイによる福音書」に記されたキリストの祖先たちがその周りに描かれています
天井画のなかで、もっともよく知られている「アダムの創造」
システィーナ礼拝堂出口からの階段
「天使と悪魔」でも登場したコンクラーベで鍵がかけられる扉が
見えている扉の奥にあるようです
日本テレビが1982年から1994年までの13年間に渡り
壁面修復に資金面で協力しこの文化事業を映像として記録して
毎年文化の日に特別番組として放送していたようです
撮影禁止のシスティーナ礼拝堂ですが内部の様子は
ヴァチカンの公式サイトで公開されています
それも360度自由に移動拡大も出来てバーチャル体験が可能です
システィーナ礼拝堂 (読み込みに少し時間が必要、音が出ます)
ヴァチカン美術館からサン・ピエトロ大聖堂への抜け道を通ります
ここを通ると大聖堂のセキュリティチェックは受けないで
歩く距離も節約されますが図書館へは行くことができません